150年経った茅葺き屋根の古民家は、一応人生に区切りをつけた年寄りたちが集まって、いろりを囲みながら、過去、現在、そして未来を語り合うにふさわしい雰囲気を備えています。毘沙門天、福禄寿、大黒天、弁財天、布袋、恵比寿、寿老人など七福神の姿は、年寄りたちを描いているように思われます。それぞれが年寄りであることを確認して、これからどうすればよいか?を話し合いましょう。
高知でただ一人の茅葺き職人の川上さんに、古民家の屋根の葺き替えをお願いいたしました。縁というものは不思議なもので、30年ほどまえに山の檮原から移築されたのも川上さんだったという因縁がありました。川上さんは古民家だけではなく、水車小屋まで完璧に復元して、国道沿いにふる里の情景を創り上げて下さいました。職人仕事と申しますか、手の技を久し振りに見せて頂きました。
人のやらないことを手掛ける人を、世間では奇人と評します。木の根っこの蒐集家の佐竹さんは、すでにこの世にはいませんが、沢山の木の根っこたちを残してくれました。樹齢800年ともいうすばらしいものや、珍しい形をしたものたちを見ていますと、故佐竹社長さんが博物学者のように思われてきます。私もその志を継いで、木の根っこ博物館をこの地に創りたいと考えています。
海洋堂ホビー館は・打井川の小学校跡に設ける計画ですが、そのホビー館のPR館として0号館をつくります。0号館というだけに、ホビー館とはひと味違ったものになります。
海洋堂ホビー館0号館では、まずはホビーとはなんであるか?つまりホビーのすべてを網羅して、ホビーの楽しさを満喫して頂こうと思っています。これまで余り目にしなかったモケイの世界を展開できたら……と思っています。
面白い、珍しいというような奇抜な発想をする年寄りたちが沢山集まって、チエを出し合えば、きっと人生は楽しくなる筈だ!という思いから、四万十奇想塾を編み出しつつあります。いくらすぐれた年寄りでありましても、独りぽつねんと座っているだけでは、折角の脳細胞も働かなくなり、そのうちボケ老人の仲間入りとなります。その年寄りたちで、日本の新しい文化を構築するぞ!という意気込みで、四万十奇想塾をたち揚げたいと思います。
私は五月で八十一歳になります。足腰のへたりを日々感じていますだけに、これまで人間として生かされて参りましたことに感謝しています。しかし感謝するだけでよいのだろうか?これまで何をしてきたというのか?と自らに問い掛けましても、これはという仕事をしていないことに気付かされます。そこでヨタヨタしている年寄りたちであっても、山にドングリの木の苗木の一本二本程度であれば植えられる!と考えましたのが、ヨタヨタ軍団をつくろうと思い立った切っ掛けです。ひょっとしたら日本を変えられるかも?と気持ち少しは……



