海洋堂館長 宮脇修プロジェクト「奇想天外」

ワルガキからの手紙【日々日】

2010年07月28日(水)

深海河童「青空を捨て… 漆黒の海へ」 [日々日]

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㐧二回四万十川カッパ造形大賞には375体の河童作品を寄せて頂き選考には大いに悩みました。その結果、川尻宜聖さんの深海河童を館長賞に選ばせて頂きました。

…かつて、古き時代の下「人と共に生きた河童であった」が、川は汚れ、人の心はすさみ徐々にその姿を隠しながら、やがて人の前から姿を消した… 実は河童たちは、生きるために青空を捨てた…エラを復活させ、深海へ棲む場所を選んだのだった。かつての頭部の皿は、深海の魚たちのように光ることで仲間と交信するようだ。だが大きく見開いた瞳は、なんだか悲しそうに漆黒の闇に光る…

以上は川尻さんの造形イメージではありますが、河童を深海に棲まわせるという発想は、誰もが思いつかない奇抜なもので驚かされました。
 
深海河童を視た瞬間私は、SF映画のワンシーンを思い描きました。そしてあの有名な「海底二万海里」J・ベルヌや、最近ではドイツの小説「深海のイール」を連想したほどでした。
 
これから河童はどこへ行くのか?これは河童好きにとりましては、気になるところです。川から海へという発想は当たり前ではありますが、未知で過酷な深海?となりますと、誰もが思いつかないのではないでしょうか?
 
深海に河童王国をつくり、自然を、地球を破壊してやまない人間をこらしめるための戦いを始める… という物語も、河童であればありそうに思えるから不思議です。未知の深海には、三葉虫の化け物がいたり、巨大なタコやイカなどがいてもおかしくない世界のように思えます。
 
深海河童を視た私は、すぐに河童の物語を創りたいという衝動に駆られました。そして475の河童作品には、それぞれの物語が秘められているように思いました。そこでこれから河童作品を短い物語として、ブログで発信できたらと考えています。
 
深海河童「青空を捨て… 漆黒の海へ」は新しい河童の棲み場所を暗示する作品といえるでしょう。人間よりも、水に対して適応力のある河童ならではの発想であります。アイデアは無限です。河童にとり深海は、宇宙より棲みやすい場所となることでしょう。「海底二万海里」を創ったJ・ベルヌさんが見たら、何といわれるのか?と考えるだけで愉快な造形作品であります。

Posted at 2010年07月28日(水) 13:00   コメント ( 0 )

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